手紙

今年のお正月 あずさで東京に帰るとき
私はいつも通りヘッドフォンをしてうといとしていた
そんなとき 前方の席で 子供の泣く声が聞こえた
帰省時期なので特に珍しくない光景

お母さんとおぼしき人が泣く子を抱いてあやしながらデッキへ出ていった。

遠くに聞こえる子供の鳴き声
ビールを一本開けながら 私は 披露宴で手紙を読もうと決めた

私は赤子の時からよく泣く子供だったと聞いています
投げ出したくなるときもあったでしょう
もっと気楽に生きられると思ったこともあったでしょう
それでも私は一端になんとか自分の腕でご飯を食べ そして幸せなことにこれから一緒に歩みたい人と出会えました

今日しか言えない言葉です
今まで育ててくれて有難う

これは得難き、有り難き幸せです