手紙 改定その1

最初に、この手紙を読むと決めたきっかけをお話したいと思います。

今年のお正月 あずさで東京に帰るとき
私はいつも通りヘッドフォンをしてうといとしていました。
そんなとき 前方の席で 子供の泣く声が聞こえました。
帰省時期なので特に珍しくない光景。
お母さんとおぼしき人が泣く子を抱いてあやしながらデッキへ出ていきました。
遠くに聞こえる子供の泣き声。
ビールを一本開けながら 私は ここで手紙を読もうと決めました。

私は赤子の時、よく泣く子供だったと聞いています。
投げ出したくなるときもあったでしょう。
もっと気楽に生きられると思ったこともあったでしょう。
それでも私は一端になんとか自分の腕で食費を稼ぎ、そして幸せなことにこれから先、一緒に歩みたい人と出会えました。
今日しか言えない言葉です。
おとうさん、おかあさん、育ててくれて有難う。
今日までの10383日間の二人の時間に感謝します。

望月のお父さんとお母さん、本当におっちょこちょいでふつつかな私です。
至らぬことばかりかと思いますが、よろしくお願いいたします。

また本日、得がたいご縁でお集まりいただけました皆様に、感謝いたします。
このご縁を今後とも大切にしていきたいと思います。
この春、みなさまに良きことがたくさんありますように。